アトリエの主としてココ、アガット、テティア、リチェの4人を温かく導くキーフリー。料理上手で物腰柔らかな大人の魔法使いに見えますが、そのキーフリーの過去はあまりに過酷なものでした。
彼は幼少期、魔法界で禁忌とされる魔法を操る集団「つばあり帽」によって住んでいた場所を襲撃され、仲間や日常をすべて奪われています。さらに、彼らによって施された禁忌魔法の実験台にされ、自らの出自や本名にまつわる記憶を消去されてしまいました。かろうじて生き延びた彼は、己の失われた過去を取り戻し、すべてを奪った元凶へ報復することだけを胸に生きてきたのです。
作者の白浜鴎氏による緻密なキャラ設定では、キーフリーの持つ「優しさと狂気」「大人としての分別と少年のまま凍りついた復讐心」という二面性が見事に計算されています。普段の穏やかな笑みの裏側に、目的のためなら手段を選ばない冷酷な執念が同居している点こそ、彼というキャラクター最大の引力といえます。