ここ数年、キャットフード市場を席巻しているのが「グレインフリー(穀物不使用)」を謳う製品です。ネット上では「猫は完全肉食動物だから穀物は一切消化できず、アレルギーや糖尿病の主因になる」という極端な論調が定着しています。しかし、グレインフリー キャットフード 理由を客観的な動物栄養学の視点から紐解くと、いくつかの見落とされがちな盲点が浮かび上がります。
まず、生の穀物は消化できませんが、ペットフード製造時に適切に加熱・アルファ化(糊化)された炭水化物は、猫の体内でも十分にエネルギー源として消化吸収されます。さらに、獣医学研究におけるアレルギー検査の統計では、猫の食物アレルギーの主要なアレルゲンは小麦やトウモロコシよりも、「牛肉」「乳製品」「魚」などの動物性タンパク質であるケースが多いことが判明しています。
また、穀物を排除した結果として、つなぎに「エンドウ豆」や「レンズ豆」「ポテト」が大量に使用され、かえって植物性タンパク質の比率が上がっていたり、ミネラルバランスが崩れている製品も散見されます。「グレインフリー=無条件に最高品質」と盲信するのではなく、第一原材料に良質な肉や魚が明記されているか、炭水化物全体の割合が適正(概ね20%〜30%以下)に抑えられているかを複合的に見極める必要があります。