東京駅八重洲口に降り立つと、まず目を奪われるのが南北約230メートルにわたって広がる真っ白な大屋根です。建築家ヘルツォーク&ド・ムーロンらがデザインを手がけたこのランドマークは、環境建築としての役割も担い、八重洲から丸の内へ風を送り込む「風の道」を作り出しています。
ここでまず整理しておきたいのが、商業施設としてのグランルーフリニューアル最新情報です。JR東日本グループの再編により、旧グランルーフおよびグランルーフフロントの飲食・物販フロアは、改札外の大型商業ブランド「グランスタ八重洲」として統合されました。「グランルーフという看板がなくなって迷った」という声が聞かれますが、象徴的な大屋根や2階のペデストリアンデッキ部分は現在も「グランルーフデッキ」として親しまれており、その真下および地下に広がる商業エリアが最新の店舗群へとブラッシュアップされています。
周囲を見渡せば、「東京ミッドタウン八重洲」をはじめとする超高層タワー群が次々と竣工し、東京駅八重洲口再開発の現在はまさに近未来都市の様相を呈しています。そのなかでグランルーフは、駅直結の利便性を維持しながら、高層ビル街と駅構内をシームレスにつなぐ歩行者ネットワークの中核として機能しています。