縮毛矯正を検討する方が最も恐怖を感じているのが、失敗による取り返しのつかないダメージです。消費者相談窓口やネット掲示板の相談ログを分析すると、「針金のようにツンツンになり、毛先が丸まらない」「前髪がすだれのようになっておでこに張り付いた」「毛先がチリチリの箒(ほうき)のようなビビリ毛になってしまった」という悲痛な声が長年にわたり繰り返されています。
縮毛矯正の失敗リスクと注意点において、最大の悲劇と言えるのが「ビビリ毛」の発生です。これは、ブリーチ毛やハイダメージ毛に対してアルカリ剤が強すぎた場合や、濡れた状態の髪に高温のアイロンを無理に押し当てて水蒸気爆発を起こした際に発生します。一度炭化・変性した毛髪は現代の毛髪科学でも元に戻すことはできず、切除する以外の解決策がありません。
また、縮毛矯正の自然な仕上がりと評判を左右するのは、アイロンを通す際の「手首の返し(アール付け)」と「薬剤の塗り分け技術」です。根元数ミリを必ず外して塗布し、頭骨の丸みに沿ってアイロンを通す繊細なコントロールができるサロンを選ばなければ、かつての昭和・平成期に見られたような「板を貼り付けたような不自然な直毛」になってしまいます。
失敗を防ぐための絶対的な防衛策は、過去2年以内の施術履歴(ブリーチ、黒染め、ホームカラー、パーマ、髪質改善の有無)をごまかさずにすべて担当美容師へ開示することです。「怒られるかもしれない」「綺麗に染まっているからバレないだろう」と申告を怠ると、薬剤選定を誤り、取り返しのつかない事態を招くことになります。