キッチンペーパーとペーパータオルの違いと料理代用の危険性

キッチンペーパーとペーパータオルの違いと料理代用の危険性

キッチンペーパーとペーパータオルの違いと料理代用の危険性の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。

紙製品であるがゆえに引き起こされる深刻なトラブルとして、火災事故と水回り配管の閉塞事故が挙げられます。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)などの調査データでも、キッチン用紙製品の誤用による事故報告が絶えません。

代表的な事例が、電子レンジ加熱時の発火リスクです。電子レンジで揚げ物を温め直す際、余分な油を吸わせようとしてキッチンペーパーを敷いたまま過度な加熱を行うと、染み込んだ油脂が超高温に達して自然発火に至ることがあります。特に脂身の多い肉料理や少量の揚げ物を高ワット数(700W〜1000W)で長時間過熱すると、紙自体が熱を帯びて炭化し、一瞬で炎が立ち上がります。電子レンジ加熱を行う際は、メーカーが「電子レンジ対応」を公式に明記している厚手の不織布ペーパーを選び、加熱時間を短めに管理することが鉄則です。

もう一つの重大な盲点が、水に溶けない理由とトイレ詰まり対策です。トイレットペーパーは水流の撹拌(かくはん)によって繊維がバラバラにほどけるよう、あえて結合力を弱く製造されています。対して、キッチンペーパーやペーパータオルは水仕事や手洗いで使用されるため、「ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂」などの湿潤紙力増強剤が添加されています。この成分が繊維同士を強固に接着しているため、水に浸しても繊維が分散しません。水洗トイレに誤って流してしまうと、配管の湾曲部や異物との接触箇所に引っかかり、短時間で強固な水栓閉塞を招いて高額な修理費用が発生します。「紙だから流せる」という誤認は絶対に排除しなければなりません。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。