ネット上には「自動スクロール機能は有料プラン限定になった」「規約違反でペナルティを受けると機能が消退する」といった根拠のない憶測が流布していますが、これらは完全な誤解です。TikTokは現在に至るまで、自動スクロールを有料化したり、アカウントの健全性ペナルティとして個別剥奪したりする方針は採っていません。
しかし、自動スクロールの常用には、技術仕様上見落とされがちな「レコメンドアルゴリズムの劣化」という重大な盲点が存在します。
TikTokのアルゴリズムは、ユーザーが画面のどの位置をタップしたか、何秒時点でスワイプを止めたか、コメント欄を閲覧したかといった微細なインタラクションシグナルを学習して「おすすめフィード(For You)」を最適化しています。ところが、自動スクロールを起動したまま動画を流し見すると、ユーザーのアクティブな選好データが送信されず、「すべての動画を満遍なく最後まで視聴した」という無機質なログだけが蓄積されます。
その結果、本来は興味のないジャンルの動画であっても「完了率が高い」とアルゴリズムに誤認され、フィードの精度が著しく低下し、興味の薄い動画ばかりが連続再生される現象が引き起こされます。「自動スクロールを使い始めてからTikTokがつまらなくなった」と感じるユーザーの多くは、このアルゴリズムの学習不全に陥っているのが実態です。