漫画『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』の単行本として現在読むことができる最新刊は、2012年に発売された第27巻です。読者が知りたい「最終話の結末」について端的に述べるならば、物語は完結を迎えておらず、「魔界編」の激闘がまさに佳境へと突入した瞬間で中断しています。
物語は初期の剣と魔法の王道ファンタジー(闇の反逆軍団編)から、破壊神アンスラサクス復活をめぐる大戦争、さらには天使と悪魔が宇宙規模のハルマゲドンを繰り広げる壮大な黙示録(罪と罰編・魔導王竜変相編)へと加速度的にスケールを拡大していきました。人類を救うために自らを犠牲にしたD・Sは、地獄の底へと堕ち、そこで魔王ルシファーの計略や魔王配下の悪魔たちとの死闘に巻き込まれます。
第27巻における最終エピソードのあらすじは、極めて緊迫した局面を描いています。ベルゼバブやポルノ・ディアノといった強大な魔王たちとの激戦が展開するなか、D・Sは自らの肉体と魂のルーツをめぐる深淵へと迫っていきます。しかし、大迫力の見開き戦闘描写と哲学的なモノローグが炸裂した直後、物語は決定的な決着を見ることもなく、次巻への引きを残したクリフハンガー形式で途絶えているのが冷酷な現実です。
多くのファンが固唾をのんで見守ったヒロイン・ティア・ノート・ヨーコの安否や、D・Sの封印が解かれた際の依り代である少年ルーシェ・レンレンの真の宿命、天界と魔界を揺るがす神の審判の結末は、第27巻のラストシーンに至っても何一つ確定的な答えは示されていません。