SNSや知恵袋、住環境トラブルのコミュニティには、害虫の襲来によって平穏な日常を奪われた生々しい相談が毎日のように書き込まれています。
「朝起きたら、白いレースカーテンに黒い粒がびっしりと張り付いていた」「掃除機で吸っても翌日には同じ場所を歩いている。ノイローゼになりそう」という声の主を追跡すると、大半が新築マンションやリフォーム直後の高断熱住宅に暮らす層である点が浮かび上がります。日本ペストコントロール協会の現場担当者は「現在の住宅は気密性が高いため、一度内部で発生した湿気や熱が逃げにくく、冬場でも暖房によって昆虫の越冬・通年活動が容易になっている」と警鐘を鳴らします。
また、昨今のオーガニックブームや植物インテリアの普及も無関係ではありません。「観葉植物をおしゃれに飾っていたら、土から黒い虫が無数に湧き出した」というトラブルは典型的なトビムシ発生原因のパターンです。有機質肥料を多く含む土壌はトビムシの温床となり、そこから壁面を伝って家屋全体へ拡散していくケースが現場で頻発しています。