うどんこ病の治療にあたり、収穫間際の野菜に強い化学合成農薬を使いたくないと考える家庭菜園愛好家は多いはずです。その際、極めて高い治療・抑制効果を発揮するのが、身近なキッチン素材である「重曹(炭酸水素ナトリウム)」や「食酢」、そして有機JAS規格でも使用が認められている「カリグリーン(炭酸水素カリウム)」です。
以下の比較表は、家庭菜園で選択される主要な防除資材の特徴、希釈濃度、コスト感、およびプロ目線での実用性を整理したものです。
重曹スプレーの失敗しない作り方と散布手順
家庭菜園の現場で最も手軽な重曹スプレーですが、「分量を適当にして散布したら葉がチリチリに枯れた」という失敗談が後を絶ちません。安全に散布するための精密な手順は以下の通りです。
- 水1リットルを用意:ペットボトル等に常温の水道水を1リットル注ぎます。
- 食用重曹を正確に1g計量:小さじ4分の1弱が約1gです。家庭用キッチンスケールで正確に計量してください。「濃いほうが効くだろう」と目分量で大さじ1杯など入れると強アルカリによる激しい薬害(葉焼け)を起こします。
- 展着補助として中性洗剤を1滴:きゅうりの葉は細かい毛が生えており水を弾くため、台所用洗剤をごく微量(爪楊枝の先に付けた程度)混ぜて表面張力を落とします。
- 散布のタイミングと部位:直射日光が照りつける日中は避け、「曇りの日の朝」または「夕方」に噴霧器で散布します。葉の表面だけでなく、胞子が潜む葉の裏面や茎の隙間まで滴るくらいたっぷりと吹き付けるのが菌を根絶するコツです。