受験情報誌や進路相談の窓口に寄せられた合格者・保護者の手記からは、成功と失敗を分けた克明な実態が浮かび上がってきます。
都内の難関公立高校に合格した生徒の保護者は、次のように振り返っています。
「中2の2学期、本人は部活動に夢中で成績も中位でした。しかし塾の面談で『公立トップ校を狙うなら内申点を考慮して今すぐ始めないと席が埋まる』と宣告され、中2の1月から入塾させました。春休みまでに中1・2の英語と数学の穴を埋められたことが、部活引退後の夏休みに理科・社会の応用に専念できた最大の勝因でした」
一方で、夏休みからのスタートで悔し涙を呑んだ受験生の手記には、痛切な反省が綴られています。
「中3の部活引退(7月末)まで一切受験勉強をしていませんでした。夏休みに1日9時間勉強したものの、一次関数の基礎すら忘れていて、応用問題に進む前に夏が終わってしまいました。秋以降の模試でも判定はDのままで、結局、志望校を2ランク下げるしかありませんでした。せめて中2の冬から復習だけでも手をつけていればと悔やんでも悔やみきれません」
これらの生々しい証言が示す通り、合否の境界線は「本人の地頭の良さ」ではなく、「動き出しのタイミングによって確保できた助走距離の長さ」によって決定づけられています。