Q1:大人になってからの矯正だと、骨代謝が落ちているため早く終わらせるのは無理ですか?
A1:無理ではありません。10代に比べれば骨リモデリングの速度は緩やかになりますが、歯周病がなく健康な口腔環境を維持していれば、大人の骨でも確実にスムーズに動きます。アンカースクリューを用いた効率的な力学設計や、PBM光加速装置の併用によって、10代と変わらないスピード感で前倒し終了した成人の臨床例は数多く存在します。
Q2:マウスピース矯正の交換日数を自己判断で1〜2日早めても問題ないでしょうか?
A2:絶対に避けてください。歯冠(見えている部分)が移動していても、骨の中にある歯根や周囲の歯槽骨のリモデリングは完了していません。骨がしっかりと再形成される前に次のステージへ進むと、歯根吸収を引き起こしたり、アライナーと歯の間に浮きが生じて治療計画の全面的な練り直しが必要となり、結果的に治療期間が数カ月単位で長引く原因になります。
Q3:通院ペースを短くして毎週のように通えば、それだけ早く終わりますか?
A3:通院頻度を増やしても、骨代謝のサイクルそのものを無視して短縮することはできません。歯が動いて周囲の骨が安定するまでには通常3〜4週間の生理的休止・回復期間が必要です。ただし、装置が外れたりワイヤーが変形した際に放置せず、即座に受診してリペアを受けることは、無駄な治療停滞を防ぐ上で決定的な差となります。