過熱するプレミアム日本酒市場において、読者はどのように行動すべきでしょうか。時間と労力、そして酒に対するスタンスから導き出される客観的な判断基準を提示します。
定価争奪戦に挑戦する価値がある人
- 近隣に信頼できる地酒専門店があり、定期的に通える人:特約店と良好な関係を築き、店主のおすすめする他の地酒も日常的に楽しむプロセスそのものを愛せる人。
- 記念日や人生の節目など、明確な目的のために時間を投資できる人:各店の公式抽選アプリをマメにチェックし、数カ月単位の応募を厭わない人。
- 日本酒の管理環境(セラーや氷温冷蔵庫)を自宅に持っている人:手に入れた繊細な酒を、ベストなコンディションで保ちながら開栓できる人。
プレミアム銘柄の追っかけを避けるべき人
- 手っ取り早く美味しい日本酒を今晩飲みたい人:労力と時間をかけて定価を探す、あるいはプレ値で大枚をはたく必要はありません。全国には「仙禽」「楽器正宗」「寫楽」「日日」「AKABU」など、定価2,000〜3,000円台で容易に入手でき、十四代や新政に迫る感動を味わえる銘柄が無数に存在します。
- 「見栄」や「話題性」だけで購入を検討している人:味の好みがわからないまま銘柄のネームバリューだけに依存した消費は、転売市場の不健全な高騰を助長する結果となります。