木浪の応援歌を耳にしたファンの間で、頻繁に議論の的となってきたのが「原曲や元ネタは存在するのか」という点です。哀愁漂う重厚な旋律から、「昭和のアニメソングのカバーではないか」「歴史シミュレーションゲームのBGMが元ネタでは」といった憶測がSNS上で飛び交った時期もありました。
しかし結論から言えば、この応援歌に既存の商用楽曲といった原曲は存在しません。阪神タイガース応援団(阪神タイガース応援団 ヒッティングマーチ委員会)が、木浪のためにメロディから詞までを一から紡ぎ出した正真正銘のオリジナル作品です。
制作された経緯を紐解くと、当時のチーム状況と木浪という選手の気質が深く関係しています。派手なパフォーマンスで引っ張るタイプではなく、寡黙に泥臭く、チームのために自らを研磨し続けるプレースタイル。そのストイックな姿勢を「日本刀を研ぎ澄まし、一撃必殺の覚悟で打席に立つ剣士」になぞらえ、あの独特な和風テイストの旋律が誕生しました。ネット上で「原曲を探したが見つからない」と話題になったこと自体が、既存曲の枠に収まらない高い完成度を物語っています。