仙台高専を選択する最大のレバレッジが、卒業後の卓越したキャリア実績です。「大学受験の激戦を潜り抜けずに、難関国立大学の工学部へ行ける」という言説は、数字の上でも裏付けられています。
旧帝大への最短切符:編入学と専攻科のステップ
最も注目されるのが、地元・七大の一角である東北大学工学部編入実績です。例年、仙台高専からは専攻科進学を含め、20名〜30名前後が東北大学の工学部や情報科学研究科への進路を切り拓いています。他にも東京工業大学(現・東京科学大学)、筑波大学、千葉大学、豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学などへの3年次編入枠において、高専生は圧倒的な強さを誇ります。
高専の本科5年を修了した後に進学できる2年間の「専攻科」も有力な選択肢です。近年の仙台高専専攻科進学率は約20%〜25%で推移しており、専攻科修了時に大学改革支援・学位授与機構の審査を経て「学士(工学)」を取得可能。専攻科から東北大学大学院など最難関大学院の修士課程へ直接進学するルートが確立されています。
就職希望者を奪い合う大手企業の求人ネットワーク
本科卒業時点で就職を選択する約40%〜50%の学生には、公立高校普通科の卒業生では決して得られない好条件が用意されています。公表されている仙台高専就職先大手企業一覧には、名だたるトップランナーが名を連ねます。
トヨタ自動車、日立製作所、ソニーグループ、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東北電力、NTTグループ、キヤノン、三菱電機といったグローバルメーカーやインフラ中核企業がズラリと並び、学生1人に対する求人倍率は20倍から30倍超に達します。景気の波に左右されやすい文系就活とは対照的に、実験実習で手と頭を動かしてきた高専生は「即戦力の研究開発・生産技術要員」として産業界から渇望されています。