熱中症と日射病の違いとは?症状の見分け方と命を守る応急処置の鉄則

熱中症と日射病の違いとは?症状の見分け方と命を守る応急処置の鉄則

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都内の救命救急センターに勤務する専門医は、取材に対して次のように現場の実態を語っています。

「搬送されてくる患者の家族の多くが『炎天下にいなかったから熱中症だとは思わなかった』『ただの夏バテだと思っていた』と口を揃えます。初期のわずかな身体のSOSを見逃し、意識レベルが低下してから慌てて通報するケースが後を絶ちません」

熱中症の初期症状を見落とさないためには、身体が発する微細な変調を察知するリテラシーが必要です。特に直射日光下で活動している際、手足のしびれや筋肉のこむら返り(熱痙攣)、急激な立ちくらみが生じた場合は、血液の循環不全と電解質バランスの破綻がすでに始まっている証拠です。

また、家庭や職場で誰でも簡単にできる脱水症状の見分け方として、以下の3つのセルフチェックが推奨されています。

  • 爪床圧迫テスト(キャピラリーリフィルタイム):親指の爪の先を白くなるまで5秒間強く押し、指を離したあとにピンク色に戻るまでの時間を計測する。2秒以上かかる場合は末梢循環不全および脱水の疑いが強い。
  • 口腔内と舌の乾燥確認:舌の表面が乾いて白っぽくなっている、あるいは唾液の分泌が極端に粘ついている場合、体内水分が約2〜3%以上欠乏しているサイン。
  • 皮膚の弾力性低下(ツルゴール反応):手の甲の皮膚を軽くつまみ上げて離した際、皮膚のシワが元に戻るまでに2秒以上かかる場合、明らかな細胞外液の減少を示している。
阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。