タッチダウン除草剤の真実|スギナ・竹への効果とラウンドアップの違い

タッチダウン除草剤の真実|スギナ・竹への効果とラウンドアップの違い

タッチダウン除草剤の真実|スギナ・竹への効果とラウンドアップの違いにまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

除草作業において最も厄介とされるのが、地下数十センチに強固な地下茎を張り巡らせるスギナです。地上部だけを刈り取ったり接触型の除草剤を散布したりしても、数日後には青々とした新芽を吹き返します。こうした現場において、タッチダウン除草剤のスギナ効果は極めて高く評価されています。その理由は、茎葉から吸収された成分が植物体内を移行し、地下深部の成長点まで到達して枯死させる「全身移行型(浸透移行型)」の特性にあります。

現場で常に比較対象となるのが、日産化学が取り扱う「ラウンドアップマックスロード」です。両者の最も大きな共通点は、主成分が「グリホサートカリウム塩」である点です。従来の旧世代グリホサート剤(イソプロピルアミン塩)に比べ、カリウム塩は分子量が小さく水溶性に優れるため、植物のクチクラ層を素早く突破して導管・篩管へ移行します。

では、タッチダウンとラウンドアップの違いはどこにあるのか。最大の分岐点は「独自に配合された界面活性剤の処方設計」と「流通価格の差」です。シンジェンタジャパンが開発したタッチダウンiQは、散布液が葉面に触れた瞬間に素早く広がる「拡展性」と、組織内へ急速に浸透させる「浸透性」を両立させた専用ウェットベクター技術を採用しています。これにより、雨や朝露が残る条件下でも成分が流亡しにくく、散布後約1時間で十分な効果を発揮します。性能面ではほぼ互角でありながら、実売価格においてタッチダウンiQは1〜2割ほど安価に流通することが多く、大規模防除を行う生産者や緑地管理業者にとって経済的メリットの大きい選択肢となっています。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。