眉毛の仕上がりは、技術力以上に「使用する道具の性能」によって左右されます。洗面台にある使い捨てのT字カミソリや切れ味の落ちた小さなハサミで処理を試みるのは、繊細な顔の皮膚に対して極めてハイリスクな行為です。眉周りは皮膚が薄く、過度な摩擦や深剃りは色素沈着や赤み、毛嚢炎を引き起こす要因となります。
眉毛の剃り方初心者がまず手に入れるべきなのは、刃先が丸くガードされた「フェイス用シェーバー」(パナソニックのフェリエシリーズなど)です。電気シェーバーは刃が直接角質層を削り取らない構造になっているため、カミソリ負けを防ぎながら、産毛や細い毛を根本から安全にカットできます。眉上や眉間、まぶたの上の不要な毛は、肌を軽く指でピンと張り、毛の流れに逆らうようにシェーバーを滑らせるのが均一に剃り上げるコツです。
次に不可欠となるのが、長さとボリュームを調整するためのアイブロウコームと眉毛ハサミです。眉毛の濃さやボサボサ感を解消しようと、ハサミを根元から平らに当てて短く刈り込んでしまう人がいますが、これは断面が太く見えてしまい、かえって眉がまだらで汚く見える原因になります。正しい眉毛ハサミカット手順は以下の通りです。
まずアイブロウコームを眉の下から上へゆっくりと通し、先ほど描いたアウトラインからはみ出た毛先だけを、ハサミの刃を縦や斜めに少しずつ入れながらミリ単位でカットします。続いてコームを上から下へ向け、下側のアウトラインからはみ出る毛を同様に整えます。コームの角度を肌に密着させすぎず、自眉の毛流れを押し潰さない絶妙な距離感を保つことが、自眉を活かす整え方の極意です。