ネット上の掲示板やSNS、知恵袋の投稿を丹念に追っていくと、そこには理論や理屈だけでは割り切れない、当事者たちの生々しい葛藤が渦巻いています。
「大学時代まで仲の良かった同期が、社内表彰されて大きなプロジェクトを任された。素直に『おめでとう』と言えず、笑顔の裏で胃がキリキリと痛んだ。友人の成功を喜べない自分が本当に浅ましくて醜い」(28歳・IT関連企業勤務・男性)
「Instagramで同世代のインフルエンサーやママ友の丁寧な暮らし、海外旅行、ブランド品の投稿を見るたび、散らかった部屋でカップ麺をすする自分が情けなくて涙が出る。アプリを消せばいいと分かっているのに、気になって指が勝手に動いてしまう」(34歳・事務職・女性)
こうした告白に共通するのは、「相手に対する嫉妬」と同じくらい、あるいはそれ以上に「嫉妬してしまう自分に対する激しい嫌悪感」を抱いている点です。他人の評価が気になる思考の経緯を辿ると、幼少期の学校教育における相対評価や、家庭内で「〇〇ちゃんはできるのに」と比較されて育った経験が影を落としています。無条件に存在を認められる経験が乏しいと、「優れた結果を出さなければ自分には居場所がない」という条件付きの自己受容が固定化され、自己肯定感が低くなる根本原因を形作ってしまうのです。