日本レコード大賞(主催:公益社団法人日本作曲家協会)は、1959年に水原弘の『黒い花びら』が大賞を受賞したことから始まりました。歴代の受賞リストを振り返ると、日本の音楽産業がレコード盤からCDバブル、そしてストリーミングへと変遷していった足跡が鮮明に浮かび上がります。
歴代最多受賞アーティストの頂点に君臨するのは、通算4回の大賞を受賞したEXILEです。2008年『Ti Amo』、2009年『Someday』、2010年『I Wish For You』で史上2組目となる三連覇達成歌手となり、さらに2013年には『EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜』で前人未到の4度目の栄冠を手にしました。
この大記録に先駆けて、女性ソロアーティストとして史上初の3連覇を成し遂げたのが浜崎あゆみです。平成の女子高生カルチャーのカリスマとして君臨した彼女は、2001年『Dearest』、2002年『Voyage』、2003年『No way to say』で3年連続の大賞に輝き、名実ともに時代の頂点を極めました。当時の手記やドキュメンタリー番組において、彼女は連覇の重圧について「毎晩押しつぶされそうな恐怖の中でステージに立っていた」と過酷な精神状態を吐露しています。
一方で、最年少受賞記録において歴史を塗り替えたのが、2019年に『パプリカ』で大賞を獲得した小学生・中学生ユニットFoorinです。メンバーの平均年齢は驚異の11.2歳で、メインボーカルを務めた住田萌乃(当時11歳)の堂々たるパフォーマンスは日本中に衝撃を与えました。ソロアーティストとしての最年少記録は、1996年に『Don't wanna cry』を受賞した安室奈美恵の19歳であり、10代で大衆音楽のトップに立った彼女の記録は今なお破られていません。