インド国旗をめぐっては、インターネット上やSNSでしばしば事実とは異なる俗説が拡散されています。検索者が混乱しやすい代表的な盲点と誤解をここで明確に正しておきます。
最も多い誤解が、「サフラン色は今でもヒンドゥー至上主義を表し、緑色はパキスタンへの配慮である」という言説です。前述の通り、歴史的には宗教的な融和を企図して色が選ばれた側面は否めませんが、現在の公認憲法解釈において特定の宗教を代表する色という位置付けは完全に否定されています。国家の公式見解として、サフランは自己犠牲と勇気、緑は繁栄と生命力を意味しており、宗派的解釈を固定化することは国旗への冒涜とみなされます。
もう一つの盲点は、「国旗の取り扱いに対する罰則の重さ」です。「国家名誉毀損防止法(1971年)」により、インド国旗を意図的に燃やす、汚す、踏みつけるといった行為はもちろん、衣服のウエストより下の部分にプリントしたり、クッションやナプキンなどの使い捨て消耗品にデザインしたりすることは厳罰の対象となります。最高3年の懲役刑が科される重罪であり、外国人観光客であっても例外ではありません。日本の感覚で土産物としてラフに扱うと、重大なトラブルに発展しかねない厳格な法規範が存在します。