洗濯機の機械力によるダメージを極限まで排除したい高級ラインや、型崩れが特に心配なジャケットには手洗いが最適です。洗面ボウルや浴槽を使用し、以下の手順で進めます。
まず、容器に30度以下の常温水を張り、規定量のおしゃれ着洗剤を完全に溶かします。水温が高すぎると色落ちや収縮の原因になるため、水または微温水にとどめるのが必須条件です。綺麗にたたんだスーツを浸し、両手で上から優しく押し込み、浮かび上がらせる動作を20回〜30回程度繰り返す「押し洗い」を行います。この際、生地同士を擦り合わせる「もみ洗い」は絶対に避けてください。表面の毛羽立ちやテカリを誘発します。
洗いが終わったら水を抜き、上から優しく押して泡を含んだ水分を押し出します。綺麗な水を注ぎ直して同様の押し動作ですすぎを2回行います。最後の脱水は、大きめのバスタオルを広げてスーツを挟み込み、上から手のひらで押して水分をタオルに移す「タオルドライ」が最も生地に優しい手法です。洗濯機で脱水する場合は、ネットに入れたまま15秒〜30秒だけ軽くスピンをかけるにとどめてください。