パーキンソン病の診断を受けた多くの人々が社会から引きこもりがちになる中、アリは自らの知名度を活用し、同じ病に苦しむ患者たちの希望の象徴となる道を選びました。
1997年には、アリゾナ州フェニックスに最先端のパーキンソン病治療・研究施設である「モハメド・アリ・パーキンソン・センター(MAPC)」を設立。低所得層の患者でも高度な治療が受けられる包括的なケアシステムを構築し、現在も多くの患者を支えています。
晩年は妻ロニーの献身的な介護を受けながら、慈善活動や平和使節としての活動を継続。言葉を発することが困難になっても、目配せや柔らかな微笑み、手品などを通じて周囲の人々を励まし続けました。リング外で見せたこの気高い姿勢こそが、彼が「ザ・グレーテスト(史上最高)」と呼ばれる所以です。