好奇心をそそる食体験の裏で、無視できないのがタコ踊り食いの危険性です。検索サジェストにも現れる「タコ踊り食い死亡事故の真相」を追及すると、決して根拠のない都市伝説ではないことが分かります。
韓国の消防庁や医療機関の統計によると、本場韓国ではサンナッチの誤嚥(ごえん)による窒息事故が年間数件から十数件規模で報告されており、痛ましい死亡事例も現実に発生しています。ただし、原因はタコが持つ毒素や細菌による中毒死ではありません。事故の主因は、切り分けられた足のタコの吸盤窒息リスクにあります。
タコの吸盤は、切り落とされた後も数十分間にわたって強力な吸着反射を維持します。大きな塊のまま慌てて飲み込んだり、泥酔状態で嚥下機能が低下していたりすると、食道ではなく気道の入口(喉頭部)に吸盤が密着して気道を完全に塞いでしまいます。特に高齢者や嚥下反射の鈍い人はリスクが跳ね上がります。危険の本質は「噛まずに飲み込むことによる窒息事故」である点を正しく認識しなければなりません。