「この熱発ループはいつまで続くのか」という不安に対し、小児リウマチ領域の追跡研究は明確なデータを示しています。
PFAPA症候群を発症した小児の多くは、発症から3〜5年程度、年齢にして5歳から10歳前後の間に発作周期が徐々に長期化し、自然寛解(発作の自然消失)に至ります。成長とともに自然免疫の調整機構が成熟することが関係していると考えられており、発育や知能への悪影響、後遺症を残すことは原則としてありません。
しかし見逃せないのが、大人になってからの発症や成人期への持ち越しです。かつて小児特有の疾患と考えられていたPFAPAですが、成人期に初発する「成人発症PFAPA」や、幼少期の熱発が治まりきらず大人になって再燃する症例が医学的に確認されています。成人の場合、急な発熱による度重なる病欠が「自己管理不足」「仮病」と誤解され、職場での人間関係やキャリア形成に深刻な打撃を与えるケースが後を絶ちません。