エンダー スキーマを一躍世界的な地位へと押し上げた金字塔、それがオマージュラインとして知られる「manual industrial products (mip)」シリーズだ。工業製品として大量生産された名作スニーカーたちを、あえて浅草の職人が無着色のヌメ革を用いた手作業のシューズとして再構築する。この実験的な試みは、単なるパロディの域を遥かに超えた芸術性として絶賛された。
アッパーからソール、細部のパーツに至るまで、全て本革で表現されたスニーカー群。それはスニーカー文化に対する深いリスペクトと、アンチテーゼが共存する概念的プロダクトだ。量産品が持つスピーディな消費スピードに対し、一足一足に時間をかけて息を吹き込む。無垢なヌメ革は履き込むほどに日光や皮脂を吸い、世界のどこにもない自分だけの飴色へと変化を遂げていく。