活動休止期間を経て開催された復活ライブのステージにおいて、観客を迎え撃ったのは以前よりも研ぎ澄まされたエモーショナルな鳴りだった。サポート陣の力強くタイトなアンサンブルに乗せ、谷口のボーカルは過去最高と言えるほどの鋭さと切実さを帯びてホール全体へと響き渡った。
フロアを埋め尽くしたオーディエンスの歓声と、拳を突き上げる熱気。静寂を切り裂くファーストノートが鳴り響いた瞬間、会場を包んでいた不安は歓喜へと変わった。過去の痛みを隠すことなく、そのまま音楽の推進力へと変えていく圧巻のパフォーマンスは、KANA-BOONというバンドが今なお進化の渦中にあることを証明してみせた。