日本のネット史を振り返れば、かつて巨大匿名掲示板の代名詞といえば5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)であった。創設者である西村博之氏が築いたアスキーアートと皮肉が飛び交う独特の男性中心的な文化は、長らくインターネットの地下水脈として存在感を示していた。
しかし、スマホの普及とともに状況は一変する。テキスト主体のギークな空間から、視覚的で直感的な共感を軸とする空間へのシフトが起きた。殺伐としたアングラ感を排除し、女性が日常の愚痴から芸能ゴシップ、美容情報までを安全に語り合える場として再設計されたことで、ユーザー層の地殻変動が完成したのだ。