全日本空手道連盟の指定大会や日常の稽古で推奨されるスタンダードな結び方は、無駄のない所作と均整の取れたシルエットを生む。帯を結ぶ前に、まずは道着の左襟が上(前)に来ていることを確認しよう。武道において襟の重ね順は生死の作法に関わる重要な礼儀である。
まず、帯の中央(半分に折った位置)をおへそのやや下、いわゆる「丹田」に当てる。両端を背中へ回し、背中で綺麗に交差させて再び前へと持ってくる。このとき、背中で帯がねじれて重ならないよう、平らに沿わせるのが美しい着こなしの第一歩だ。
次に、右から回してきた帯の上に左側の帯を重ね、下からくぐらせて二本の帯をまとめて上へと引き抜く。ここで一度、左右にキュッと締め上げて腰回りに密着させる。最後に、上に出ている帯を上から下へ、下に出ている帯と交差させて結び目(コマ結び)を作り、水平に力強く引く。結び目の断面が綺麗な台形を描き、垂れた両端の長さがおよそ15〜20センチでピタリと揃っていれば完璧だ。