ジーニーという存在がなぜこれほどまでに日本人の心を捉え続けるのか。その答えは、2015年から上演が続く劇団四季『アラジン』の劇場現場に鮮烈に現れています。汐留の電通四季劇場[海]に足を運ぶと、劇場の空気はジーニーが登場した瞬間に一変します。
客席調査やSNS上の観劇レポートを検証すると、「『フレンド・ライク・ミー』の曲終わり、劇場の空気が揺れるほどの拍手と歓声で鳥肌が止まらなかった」「子どもの頃はただ笑っていたジーニーのセリフが、大人になって見返すと孤独と切なさに満ちていて涙が溢れる」といった声が数多く見受けられます。
劇団四季の舞台において、ジーニーは劇中の登場人物であると同時に、観客をアグラバーの魔法世界へ誘う「水先案内人」としての役割も担っています。客席へ直接話しかけ、軽妙なアドリブで場内を暖め、フィナーレでは全身全霊のタップダンスと歌唱で圧倒する。この「劇場全体を包み込むホスピタリティ」こそが、観客がジーニーに親近感を抱き、彼の自由を心から願ってしまう最大の原動力となっています。