「ご自愛ください」を使うにあたって、二重表現以上に深刻なマナー違反となってしまうのが「すでに体調を崩している相手に対して使ってしまうこと」です。
「自愛」は「現状の健康状態を維持し、病気にならないよう予防する」という前提を持つ言葉です。そのため、風邪で休職している同僚や、怪我・病気で入院している取引先の担当者に対して「ご自愛ください」と送ってしまうと、「体調管理を怠ったから病気になったのだから、自分で気をつけなさい」という冷淡なニュアンスを無意識に帯びてしまいます。
実際のビジネス現場や社内アンケート等でも、「インフルエンザで療養中にクライアントから『ご自愛ください』とメールが届き、違和感や気まずさを覚えた」という声は少なくありません。相手の不調が判明している状況では、「ご自愛」という言葉を完全に排除し、回復や静養を願う言葉へ即座に切り替える必要があります。
体調不良・休養中の相手へ送るべき適切なフレーズ
相手の病状や立場に合わせて、以下の表現を使い分けましょう。
・一般的な体調不良・休暇の連絡を受けた場合:
「どうぞお気兼ねなく、ご無理をなさらずに十分な休養をお取りください。」
・入院や長期療養の見舞いメール:
「一日も早いご回復を、心よりお祈り申し上げます。返信には及びませんので、治療に専念なさってください。」