「自宅に魚用の骨抜きピンセットがない」「眉毛用の毛抜きでは小さすぎて滑る」という事態に直面しても、わざわざ専用器具を買いに走る必要はありません。どこの家庭のキッチンにもある身近な道具を活用した、驚くほど簡単な代用裏ワザが存在します。
最も手軽で失敗が少ないのが「小さじスプーンと親指」を組み合わせる方法です。生鮭の表面を指で軽くなぞり、骨の先端がチクッと当たったら、骨の根元にスプーンの縁をグッと当ててストッパーにします。露出した骨の頭を親指の爪とスプーンの縁で挟み込み、頭側の斜め前へ滑らせるように引き抜きます。スプーンが周囲の身を優しく押さえつける役割を果たすため、身が一切めくれ上がらずに骨だけが滑らかに抜けます。
また、手が滑って骨が掴めない場合は、「清潔なキッチンペーパーやアルミホイルを指先に巻く」テクニックが極めて有効です。魚の骨の表面には滑りやすい油分が付着していますが、ペーパーやホイルを一枚噛ませるだけで摩擦係数が劇的に跳ね上がり、素手や割り箸の先端でもガッチリと骨をホールドして引き抜くことができます。
近年では、テコの原理を利用して軽い力で骨を押し出せる「鮭専用骨取りフォーク」などのアイディア調理器具も市販されていますが、日常の調理であればスプーンとペーパーの合わせ技だけで十分に対応可能です。