「中華そば しながわ」の魅力を語る上で外せないのが、その類まれなる出自と職人の技術力です。店主の品川祐司氏は、東京・目白にあった名店「ゼットン」を経て池袋に「BASSO ドリルマン」を開業。自家製麺の圧倒的な旨さと独創的な味づくりで一世を風靡し、東京のつけ麺・ラーメン文化を牽引したレジェンドとして知られています。
その品川氏が「原点回帰」として2013年に要町にオープンさせたのが「中華そば しながわ」です。ドリルマンが持つ力強さとは対照的に、日本の伝統的な中華そばを現代の最高峰クオリティで再構築するアプローチを取りました。その完成度の高さは瞬く間に専門家の間で話題を呼び、ミシュランガイド東京のビブグルマンに選出されるなど、国内外から極めて高い評価を獲得するに至りました。
一口スープを口に含めば、鶏ガラや豚骨のピュアな動物系出汁と、煮干し・節系などの魚介出汁が寸分の狂いもなく調和していることが分かります。化学調味料に頼らず、厳選された生醤油のキレと乾物の滋味深い旨味を丁寧に引き出す設計思想こそが、何年通っても飽きることのない普遍的な美味しさを生み出しています。