世界地図の実寸と本当の大きさ|メルカトル図法の歪みと日本の真実

世界地図の実寸と本当の大きさ|メルカトル図法の歪みと日本の真実

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SNSやネット掲示板では、メルカトル図法に対して「欧米列強が自国を巨大に見せ、発展途上国の多いアフリカや南米を矮小化して支配力を誇示するために意図的に作られた」という言説(いわゆる地図の帝国主義陰謀論)が語られることがあります。

しかし、歴史的・数学的な事実検証を行えば、この主張が誤解であることは明白です。

メルカトル図法が考案された16世紀当時、主たる目的は「大洋を航海するための角度の保持」であり、植民地政策のプロパガンダではありませんでした。数学的に「正角(角度を保つ)」を満たそうとすれば、球面幾何学の定理上、緯度が高くなるにつれて面積が拡大することは避けられない物理的帰結です。

さらに言えば、高緯度にあるロシアや北欧諸国、カナダだけでなく、南半球高緯度にある南極大陸も等しく極端に拡大されます。特定の国家や人種を意図的に優遇・冷遇した結果ではなく、「3次元の球体を2次元の平面に投射する際に生じる幾何学的制約」こそが真相です。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。