愛知県民の日は、毎年11月27日に定められています。関東圏の東京都(10月1日)や千葉県(6月15日)などに比べると制定の歴史は新しく、愛知県が2026年に県政150周年の節目を迎えたことを機に「愛知県民の日条例」が可決され、2026年から本格的な運用がスタートしました。
なぜ11月27日なのかという疑問の答えは、明治初期の廃藩置県と地方行政の統合史にあります。1871年の廃藩置県後、尾張地域を中心とする旧「愛知県」と、三河地域および尾張国知多郡を管轄していた「額田県(ぬかたけん)」が存在していました。この両県が統合され、現在とほぼ同じ領域の愛知県が誕生したのが1872年(明治5年)11月27日です。
県庁関係者の証言や公式記録によると、愛知県は長らく製造業を中心とした産業主導の県政を歩んでおり、公の記念日を設ける優先順位は決して高くありませんでした。しかし、「県民が郷土の歴史や文化に誇りを持ち、愛着を深める契機を作るとともに、家族が共に過ごす時間を創出する」という大村秀章知事の主導により、150年目の節目に正式な記念日として日の目を見ることになりました。
さらに愛知県は、単なる1日の記念日にとどまらず、11月27日を含む直前の1週間(11月21日〜11月27日)を「あいちウィーク」と指定。地域全体で文化活動や観光振興を盛り上げる大型キャンペーン期間として位置づけています。