世間が抱く「華やかなシンデレラストーリー」の裏で、大場久美子の人生は波乱と苦難の連続でした。19歳での歌手活動引退は、周囲の大人たちによって作られた「完璧なアイドル像」と、自分自身の等身大の自我との激しい解離に限界を迎えた結果でもありました。
さらに30代後半からは、激しい動悸や呼吸困難に襲われるパニック障害を発症。約8年間に及ぶ闘病生活では、自宅から一歩も外に出られない日々が続きました。また、精神的支柱であった母親の自死や巨額の金銭トラブルなど、幾度となく過酷な試練に見舞われました。
彼女はこの壮絶な経験から逃げることなく、自ら病気のメカニズムを学び、心理カウンセラー資格を取得。自らの体験を赤裸々に綴った著書を出版し、同じように心の病に苦しむ人々に向けた講演活動を精力的に行いました。若い頃の可愛らしさだけでなく、困難を乗り越えて培われた人間的な深みこそが、大場久美子が現在も多くの人から尊敬を集める最大の要因です。