三連単の高配当は、裏を返せば「異常なまでの的中難易度」の上に成り立っています。各競技における三連単の的中確率を数学的に整理すると、その厳しさが如実に浮き彫りになります。
競馬において、フルゲート18頭立ての単一買い目が的中する確率は「約0.02%」です。これはコインを投げて12回連続で表が出る確率(約0.024%)よりも低い数値です。一方、ボートレースにおける競艇三連単の当たる確率は120分の1(約0.83%)と、競馬に比べれば遥かに当てやすい設計になっています。
では、それに対する配当はどうでしょうか。JRAにおける三連単平均配当金は、通年でおおむね約12万円〜15万円前後とされています。しかし、この「平均」という言葉には罠があります。一部の天文学的な超大荒れレースが平均値を吊り上げているためであり、統計的な中央値(もっとも頻出する配当帯)は1万5,000円〜3万円程度です。
公営競技史に残る三連単歴代最高配当として語り継がれているのが、2012年8月4日のJRA新潟競馬第5レース(メイクデビュー新潟)です。1着に14番人気ミナレット、2着に12番人気、3着に10番人気が入線し、三連単の配当は驚愕の2,983万2,950円を記録しました。100円が新築一軒家や高級外車に化ける、まさに三連単の神話を決定づけた出来事です。