チケット発券時、座席番号を見て一喜一憂するファンが真っ先に直面するのが、広島文化学園HBGホール座席表における「1階席」と「2階席」の構造的格差です。ネット上では「2階席は置いてけぼりを食らう」「1階後方は前の人の頭で見えない」といった極端な言説が散見されますが、建築構造を冷静に分析すると、明確なメリット・デメリットが浮かび上がります。
まず1階席(全1,144席)の最大の特徴は、前方ブロック(1列〜12列付近)における傾斜の緩やかさです。ステージとの絶対的な距離が近いためアーティストの表情や肉声の響きをダイレクトに浴びられる反面、前の座席に長身の観客が座った場合、センターの視界が完全に遮られる「頭被りリスク」がつきまといます。一方で、中央通路を挟んだ中段以降(13列〜20列前後)からは階段状の段差がしっかり確保されており、視界の抜けが一気に改善します。ステージ全体を見渡しつつ迫力ある音圧を楽しめるスイートスポットとして、舞台関係者からも高く評価される座席帯です。
一方、注目すべきは広島文化学園HBGホール2階席評判の独自性にあります。2階席(全857席)は、現代のフラットなアリーナ型会場とは大きく異なり、すり鉢状の非常に急な傾斜がつけられています。「高所恐怖症だと足がすくむ」という声が上がるほどの傾斜角があるため、前列の観客の頭部が視界に一切被りません。舞台美術の全景、照明演出、フォーメーションダンスの幾何学的な美しさを立体的に俯瞰できる点において、1階後方列よりも「はるかに見やすい」と驚く来場者が後を絶ちません。
ただし、2階席の最前列(1列目)に関しては、安全確保のために設置された金属製の手すりがステージ最前部や演者の足元と視線上で重なる現象が発生します。座高や着席時の姿勢によっては手すりが視界を横切るため、あえて2階席の3〜6列目付近をベストポジションに挙げるコアなファンも少なくありません。