丸の内に数多ある高級レストランのなかで、なぜAWkitchen TOKYO 新丸ビル店が常に予約困難なポジションを維持しているのか。その最大の理由は、「圧倒的な非日常空間」と「圧倒的な素材力」という2つの強みが完璧に調和している点にあります。
同店を手掛けるのは、日本のレストランシーンに「野菜を主役にした料理」を定着させたパイオニアであり、「畑の伝道師」の異名をとる渡邉明氏。全国各地の契約農家へシェフ自らが直接足を運び、土づくりからこだわって育てられた減農薬・有機野菜だけを厳選して仕入れています。単なる添え物になりがちだった野菜を主役に据えた独創的なパスタやアミューズは、舌の肥えた丸の内のビジネスパーソンや食通たちを幾度となく唸らせてきました。
さらに、新丸ビル5階 イタリアン レストラン屈指のフロア設計も特筆すべき要素です。エントランスを抜けると広がるのは、天井高およそ8メートルの吹き抜けを誇る壮大なメインダイニング。東京駅の赤レンガ駅舎や丸の内の近代的なスカイラインをダイナミックに切り取る大型パノラマウィンドウは、昼間には心地よい自然光を店いっぱいに注ぎ込み、夜には息を呑むような大都会のイルミネーションを演出します。料理の美味しさだけでなく、「この空間に身を置くこと自体が体験価値になる」という設計思想こそが、ランチ・ディナー問わず予約が殺到する本質的な背景です。