自宅の壁にアスベスト?プロが明かす見分け方と年代別の危険度

自宅の壁にアスベスト?プロが明かす見分け方と年代別の危険度

自宅の壁にアスベスト?プロが明かす見分け方と年代別の危険度とは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

内壁の構造を把握するには、壁を構成している素材別の特徴を理解することが欠かせません。住宅の壁に使われる代表的な3つの建材について、見分け方の技術的ポイントを深掘りします。

1. 石膏ボード(プラスターボード)の見分け方

住宅の内装壁において圧倒的なシェアを誇るのが石膏ボードです。多くの人が疑問に思う石膏ボードアスベスト見分け方ですが、まず前提として「一般的な普通石膏ボードの芯材(石膏そのもの)には、過去も含めてアスベストが意図的に混入されたケースは極めて少ない」という事実があります。

注意すべきは、昭和45年(1970年)から昭和61年(1986年)頃までに製造された一部の「強化石膏ボード」や「化粧石膏ボード」、あるいは耐火性能を高めた特殊複合ボードです。これらには強度補強のためにクリソタイル(白石綿)が混入されていた製品が存在します。ボードの裏面に印刷されたメーカー名(吉野石膏のタイガーボード、チヨダウーテなど)やJISマーク、製造記号を確認し、メーカーが公表している「石綿非含有製品リスト」と照合することで判別が可能です。

2. ケイカル板(けい酸カルシウム板)の年代と特性

水回り(キッチン、洗面所、トイレ)や軒天、耐火間仕切り壁に多用されるのがケイカル板です。ケイカル板はケイカル板アスベスト年代によって含有リスクが大きく異なります。

ケイカル板には「第1種(比重0.8以下・軽量)」と「第2種(比重0.8超〜1.4以下・耐火高強度)」があります。特に第1種ケイカル板は1980年代から2000年代初頭にかけて広く普及し、2004年(平成16年)頃までアスベストを含有する製品が流通していました。見た目は白や淡いクリーム色の滑らかな板ですが、切断したり穿孔したりすると微細な粉末が舞い散るため、築20年以上の住宅の水回り壁を触る際には十分な警戒が必要です。

3. その他の壁面成形板(フレキシブル板・スレート板)

外壁や土間周り、倉庫の壁などに使われる硬質なセメント系ボード(フレキシブル板やスレート波板)は、2004年以前の製品であれば高確率でアスベストが混入されています。非常に硬く、叩くと陶器のような高い音がするのが特徴です。これらは経年劣化で表面が風化して繊維が露出する場合があるため、露出している箇所には防塵塗装やシーラー塗布などの封じ込め処置が有効とされています。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。