2023年秋ドラマの評価を決定づけたのは、放送中から放送後にわたってSNSやコミュニティで繰り広げられた熱量の高い議論でした。
『いちばんすきな花』では、放送直後からX(旧Twitter)上で「#いちばんすきな花」が毎週のように世界トレンド1位を獲得。「椿さんのセリフが今の自分そのもの」「夜々ちゃんの母親との関係性に息が詰まる」といった、自身の人生体験と重ね合わせた長文の感想ポストが溢れかえりました。視聴率という数字には表れにくい「視聴者のエンゲージメントの深さ」が実証された形です。
一方で、深夜枠の『きのう何食べた? season2』やテレビ東京系木ドラ24『ポケットに冒険をつめこんで』などは、視聴者の満足度ランキングで常にトップ争いを展開。特に『きのう何食べた?』は、史朗(西島秀俊)と賢二(内野聖陽)の日常を丁寧に描く中で、加齢に伴う健康管理や親の介護問題、遺言書の作成といった中年世代の切実なトピックを自然に盛り込み、ネット上では「もはやライフステージを共に歩む教科書」と絶賛されました。