一軍と二軍の差は、単なる実力の違いにとどまらない。金銭面や待遇面でも天と地ほどの格差が存在する。日本野球機構の協約に基づき、一軍で活躍する選手の最低年俸保障は二軍選手と比較して跳ね上がるだけでなく、遠征時の移動手段やホテル、食事の質に至るまで別格の扱いを受ける。遠征移動で言えば、一軍はグリーン車やチャーター機を使い、一人部屋が提供されるのが当然だが、二軍はバス移動と相部屋が基本だ。
また、球団が公式にトップチームでプレイさせるために行う手続きが「出場選手登録」だ。ベンチ入りできる人数には厳格な枠が設けられており、誰かが登録されれば、誰かが抹消されて二軍へ降格する。この枠をめぐる駆け引きと日々の過酷な入れ替えこそが、プロ野球というビジネスの冷徹なリアルを物語っている。