「スーツケース=ポリカーボネート製の両開きハードケース」という固定観念にとらわれていると、実際の旅先で思わぬ不便を強いられます。旅程の移動密度が高い人ほど、ソフトキャリーケースやボストンキャリーバッグの柔軟性に軍配を上げる傾向が顕著です。
布製ナイロンを主素材とするソフトキャリーの最大の利点は、「片開き構造」による省スペース性です。ハードケースを広げるためには部屋の床にスーツケース2個分の専有面積が必要になりますが、ソフトキャリーはフタを上に持ち上げるだけで荷物を取り出せます。ビジネスホテルの狭い通路や新幹線の座席前でもストレスなく中身へアクセスできるほか、前面ポケットにノートPCやガイドブック、折りたたみ傘を即座に収納できる即応性はハード型にはない強みです。
さらに、アクティブな旅行者から支持を集めているのが軽量大容量トラベルバッグの代表格であるボストンキャリーです。「転がす」「肩にかける」「手提げで持つ」という3通りの携行モードを瞬時に切り替えられるため、エレベーターのない古い駅の階段や、舗装の途切れたキャンプ場の砂利道でも立ち往生しません。柔軟なファブリック素材は荷物のパッキング量に柔軟に適応し、お土産が増えた際も無理なく収まる許容力を持っています。都市間の移動だけでなく、自然豊かな観光地を巡る旅においては、有力な選択肢となります。