そして、老舗の伝統に革新的なインパクトをもたらしたのが、年間を通して提供される名物の「かき氷」だ。中でも圧倒的な存在感を放つのが「生いちご」。運ばれてきた瞬間に誰もが目を見張るそのビジュアルは、まるで赤く染まった断崖絶壁だ。
器からはみ出さんばかりに高く盛られた氷の片側に、果肉の粒感がゴロゴロと残る濃密な自家製いちごシロップが滝のようにかけられている。一般的なシロップのような人工的な甘さは一切なく、フレッシュな苺そのものの甘酸っぱさと果汁が口いっぱいに広がる。ふんわりと削られた繊細な氷と濃厚なシロップが溶け合う快感は、一度味わうと癖になる。