近年、メーカー各社は「無煙」「極少煙」を謳う高機能なポータブルピザ窯を続々と投入している。二次燃焼構造を採用し、黒煙の発生を抑える技術は著しく進歩した。だが、ここに大きな落とし穴が存在する。
「煙が見えないこと」と「匂いがしないこと」は全く別物だ。薪やペレットが完全燃焼して目視できる煙が消えても、ピザ生地が焦げる匂いやチーズの油脂が爆ぜる芳香成分はしっかりと大気中に放出される。風向きによっては、数百メートル離れた住宅地まで匂いが届くことも珍しくない。「煙が出ない製品だから大丈夫」という過信こそが、隣人との深刻な溝を生む元凶となっている。