お花見の醍醐味であるグルメと幻想的な景観について、現地で予定されている運用体系を整理します。まつり期間中の屋台の出店場所と営業時間は、主に園内中心部に位置する「二の丸広場」へ集約されます。出店規模は例年数十店規模にのぼり、定番の焼きそばやたこ焼きはもちろんのこと、秋田名物の「ババヘラアイス」、甘辛いタレが香ばしい「みそつけきりたんぽ」、横手やきそばなど、ご当地グルメをその場で味わえるラインナップが揃います。営業時間は原則として午前10時頃から夜桜消灯に合わせた21時頃までとなっており、昼夜を問わず多くの来場者で賑わいます。
日が落ちると園内の空気は一変し、幽玄な世界が広がります。注目の夜桜ライトアップ点灯時間は、日没(18時前後)から21時までのスケジュールで点灯されます。城郭の石垣やお堀の残雪を思わせる白い花弁がサーチライトに照らし出され、水面に映り込む逆さ桜は息を呑む美しさです。
この夜間鑑賞において絶対に外せないランドマークが、復元された城郭建築である久保田城跡御隅櫓の見どころです。日中には一般入館(大人100円前後)によって展望台から秋田市街地と満開の桜の海を360度見下ろせる一方、夜間にはライトアップされた櫓そのものが夜空に白く浮かび上がり、ソメイヨシノとのコントラストが絵画のような情景を創出します。昼と夜の双方で異なる陰影を鑑賞することこそ、千秋公園散策の醍醐味といえます。