こうした収益化モデルの動揺は、動画配信サービス業界やWebメディア業界全体の地殻変動と連動している。広告収入に依存するAVOD(広告型動画配信)ビジネスの不確実性が高まる中、定額制のSVODモデルを牽引するNetflixなどのサブスクリプション型巨大プラットフォームへのユーザー流入が続いている。広告主もまた、リスクのある個人配信動画から、コンプライアンスが担保された高品質なコンテンツへと予算の配分先を振り向けつつある。
この潮流は、デジタルジャーナリズムのあり方にも大きな問いを投げかけている。PVやセンセーショナルなタイトルの稼ぎに頼るビジネスモデルが破綻を迎える中、真に価値ある情報、裏付けのある取材記事を提供することだけが生存への道となりつつある。単なる情報のコピペやコタツ記事は排除され、独自の取材力と倫理観を備えた報道スタイルだけが、今後のデジタルメディア空間で生き残る条件となるだろう。