80代を迎えた加納典明の健康状態について不安視する声もあるが、本人のバイタリティは衰えるどころか、むしろ研ぎ澄まされている。連日アトリエに籠もり、何時間も立ちっぱなしで絵筆を振るう肉体的なタフさは、若き日の写真家時代と何ら変わりない。暴飲暴食を重ねたかつての破天荒な生活から一転し、現在は作品作りにすべてのエネルギーを注ぎ込む規則正しい生活リズムを確立している。
「体が動かなくなったら表現者としては終わりだ」と語る通り、日々の筋力維持や体調管理にも気を配る。眼光の鋭さは健在であり、アトリエを訪れる者を圧倒する気迫はかつてのままだ。病魔に倒れたという都市伝説を笑い飛ばすかのように、彼は圧倒的なエネルギッシュさで作品を作り続けている。