長女の「聖火」だけに留まらなかったのが、橋本氏の徹底したストーリーテリングだ。2002年に誕生した長男(実質的な第2子)には「亘利翔(ぎりしゃ)」、2004年に誕生した次男(実質的な第3子)には「朱里流(とりの)」という衝撃的な名が授けられた。
「亘利翔(ぎりしゃ)」は、古代オリンピックの発祥地であり2004年アテネ大会の舞台となったギリシャに由来する。そして「朱里流(とりの)」は、2006年冬季オリンピックの開催地であるイタリアのトリノから取られたものだ。当て字の漢字こそ味わい深いものの、音を聞けば誰もが直感的に五輪の舞台を連想する。地球規模のスポーツイベントを我が子の人生に直接重ね合わせた、唯一無二の命名と言える。