保育士試験の実技や日々の保育現場、あるいは小さな子どものピアノ指導において、鍵盤演奏をスムーズに成功させるには段階的なアプローチが欠かせません。いきなり両手で複雑なリズムを刻もうとせず、まずは「右手の固定ポジション」を体に馴染ませることから始めます。
最初のステップは右手の単音演奏です。親指を「ド」、人差し指を「レ」、中指を「ミ」、薬指を「ファ」、小指を「ソ」に配置します。サビの「ラ」を弾く際だけ小指を右隣へひとつ伸ばすか、指を少し広げるだけで完結するため、視線を鍵盤から離さずに歌いながら弾くトレーニングに最適です。
片手が安定したら、次は左手の導入です。最も簡単な伴奏法は、各小節の頭で「ド」と「ソ」の単音を全音符(4拍伸ばす)で鳴らす方法です。[C]の小節では左手小指で低い「ド」、[G7]の小節では左手親指で「ソ」を押さえるだけで、立派な両手演奏の響きが完成します。慣れてきた段階で「ド・ソ」「シ・ソ」といった2音の重音伴奏へ移行すると、一気に演奏の厚みが増します。