日本国内の身近な環境で見つかる幼体の代表格といえば、ニホントカゲとニホンカナヘビの2種だ。とりわけ前者の幼体は、尾が鮮烈なメタリックブルーに輝き、体幹部には美しい金色のストライプが走る。この鮮やかな色彩美は、世界中のファンを魅了する自然ドキュメンタリーの撮影現場でもしばしば注目の的となってきた。BBC Earthの名作シリーズ『ライフ・イン・カラー』でも描かれたように、自然界における派手な色は捕食者の視線を体幹から切り離し、重要機関のない尾へと誘導する生存戦略の一環である。
一方で、ニホンカナヘビの幼体は全体的に落ち着いたブラウンの体を持ち、尾が体長の約3分の2を占めるほど長い。どちらも愛くるしい姿をしているが、成長速度が極めて早く、生後数か月で環境への適応力を急速に高めていく点において共通している。